地方空港② SFCとJGCの違い
ANA(全日空)の上級会員がSFC(スーパーフライヤーズカード保持者)で、JAL(日本航空)の上級会員がJGC(JALグローバルクラブカード保持者)です。
終わってしまいました…。
これでは記事として成り立ちませんね。
気をとりなおしまして。
ご承知のように、両方ともそれぞれの会社の顧客として上級会員に位置付けられています。
一般の乗客や平会員に比較して、搭乗予約の選択肢が多かったり、荷物が多く持ち込めたり、ラウンジが利用できたりといった優遇が与えられています。
その優待を受けるために航空機に多く搭乗するのですが、陣営が別なわけですからどちらを選ぶかは大きな問題です。
どちらが良いのか?
私は昨年SFCを獲得したばかりでJGCは知らないのですが、待遇自体にどちらも大きな差はないと思います。細かい点や使い勝手などは、こちらのブログで書いておられる記事がわかりやすく纏めてあってとても参考になります。
最終的には好みの差であったり近い空港へのアクセスで選択されるかと思います。
羽田をはじめ、大きな空港であれば片方もしくは両方のステイタスを選択し獲得できるのですが、どちらか一方しか就航してない地方空港であれば就航してない陣営のステイタスを得るのは困難が伴いますし無駄と思える面もあります。
選択の自由はあるようで無いものです。
と、ここまでは「乗客」側の特典です。
「航空会社」側の立場だとどうなんでしょうね?
前述したSFCもJGCもその「資格」がクレジットカード形式という、世界的に見ればとても珍しい手段を採っています。(デルタ航空もクレカにゴールドメダリオンを付与しているのは日本だけです)
毎年毎年、50万円~80万円くらいかけて搭乗しなければ得ることができない「資格」が、日本では最安30万円弱で手に入り、毎年2万円以下の年会費を払うだけで(航空会社が存続する間は本人に限り)永久に保持できる。
こんな国はほとんどありません。
(エールフランス、アシアナ、BA、フィンエア等ライフタイム資格を設定している会社はあります)
おかげで毎年毎年、上級会員は増え続け、羽田空港で平日朝に石を投げれば上級会員に当たるのではないかと思えるくらいです。(投げちゃダメです)
でもSFCとJGCでは、会員の獲得スタンスに違いがありますよね?
この1年、興味を持って情報を集めた範囲でしか判らないのですが、
SFC
・搭乗回数での上級会員到達は廃止(以前はあった)
・搭乗でのPP獲得のみが手段であり、キャンペーン等でのPP加算は行わない
ぶっちゃけて言うと「制度はあるから上級会員になりたきゃ勝手になってね」的なちょっと冷たいスタンス。そして到達した上級会員には手厚いサービス。
そうか、これがツンデレってやつなんですね!?
JGC
・搭乗回数+最低FOPでの上級会員到達
・基準FOP獲得に加え、JALカードでの5000FOP,前年度クリスタル以上で指定月間FOP2倍,指定区間FOP2倍など多彩なキャンペーン
と、こちらは「こんなのも、こんなキャンペーンもありますよ。短距離しか乗らない?じゃ回数乗ってくれればいいからとにかく早く上級会員になってくださいね^^」的なまるでメイドさんのようなスタンス。狙っているのはジャパニーズ"萌え"ですか?
…。
ちょっと今、脳内を400mリレーで妄想が駆け巡ってしまいました。
JALはなりふり構わず上級会員を増やしたがっているようにみえませんか?
促成栽培の野菜のように「上級会員になってください」キャンペーンのようで、どちらが早く上級会員になれそうかは明らかですね。
(陸マイラーは搭乗資金の変換率で選択基準が一般的ではありませんけどねw)
これを飽和安定状態のSFCと、混乱期後の補充と世代交代を急ぐJGCと見るのは穿ち過ぎかもしれませんが、一定の会員数に到達した後は「FOP2倍キャンペーン」は無くなる可能性が高いですよね。
カード会員数も目標を達成すれば初フライト5000FOPも無くなると思われます。この5000FOPは大きいんですよ。
目標がどのくらいの会員数なのかは判りませんが、燃料費の上昇もあってJGCも早めに取得しておくほうが良さそうな気がします。
私が突然JGC取得を目指すことにした理由の一つです。